農業生産への想い

近年の物価高。これに追い打ちをかけるような自然災害の多発。
さらに、農業者の高齢化も相まって、離農する農家も年々増加しています。
かつてない程に大きく変化する現代社会。
さらに強く歩調を合わせる必要があります。
この課題に、当園では3つの生産方針で立ち向かいます。

①有機質肥料による土づくり

動植物由来の有機質の肥料の使用にこだわり、土中の微生物を増やす豊かな土づくりを心がけます。これにより食味の向上だけでなく、長い年月をかけて培われた地域の土壌を守り、未来に繋がる環境を維持します。

②味重視の葉取らず栽培

植物自身が持つ生きる力「光合成」。そのほとんどが葉で行われます。着色のための葉摘みは必要最低限に抑え、できるだけたくさんの太陽光を受け取ることで、果樹も野菜も元気に育ち、食味も向上します。また、作業の省力化にもなるため、生産性が高まりまり、持続可能な農業の実践に繋がります。

③安心安全への配慮

使用する農薬は法令に則り、製品の種類に応じて正しく使用しています。また、農薬の選定にもこだわり、近年問題視されているネオニコチノイド系農薬は使用していません。

栽培技術

多くの栽培品目をもつ当園だからこそ、植物の生き方を横断的に捉え、技術を応用させることができます。桃の剪定技術をりんごの剪定に取り入れたり、りんごの仕立ての考え方から他の樹種の樹形の維持を改善したりします。
また、果樹の栽培技術と野菜の栽培技術の共通点からそれぞれの栽培に応用できそうな管理方法を考え、食味向上に繋げている部分もあります。
お客様に喜んで頂ける商品づくりをするため、日々研鑽を積み、生産者としてのこだわりを持って栽培をしています。